精密な治療を可能にする
マイクロスコープ
マイクロスコープとは歯科用の顕微鏡です。肉眼の3倍～25倍にまで視野を拡大でき、肉眼や歯科用ルーペよりもさらに精密な治療を提供できます。日本ではマイクロスコープの導入率が5％以下と低い水準ですが、アメリカでは歯内療法（根管治療）の専門医に対しては、治療での使用が義務づけられているくらいです。歯科では細菌に対する治療を行うため、むし歯や感染源の取残しが症状の再発につながる恐れがあります。
従来のような肉眼や勘を頼りにした治療ではなく、マイクロスコープによる高精度な治療を提供し、患者様のお口の健康をサポートしております。
マイクロスコープを
使用するメリット
- お口の中を拡大し
正確な治療を可能にします - 明るく映し出せるので
歯の根の部分もしっかり見えます - 撮影機能があるので
画像や動画を残せます - 画像や動画で患者様に
治療内容を説明できます - モニターに映して衛生士や技工士に
治療内容を共有できます
マイクロスコープ最大のメリットは、歯の根っこの部分や奥歯といった肉眼では見えづらいところも明るくはっきりと見えるようにすることですが、その他にも、撮影機能を使用して画像や動画として記録を残し、患者様の歯の今の状況をお見せして、これからどのような治療を行っていくかをご説明することが可能になります。これによって患者様もご自身の口の中を見ながら、納得したうえで治療を受けていただくことができます。
当院のマイクロスコープを
使用した治療
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神経を残すむし歯治療
むし歯になってしまっている部分をマイクロスコープで拡大して治療することで、むし歯を削り取るのを「正確に」「必要最小限で」行うことが可能になります。そのため、必要以上に歯を削ってしまったり、本当は抜く必要のなかった神経を抜いてしまうといったことを減らすことができます。できるだけ歯を長く使い続けるためにも神経は残しておくべきですので、マイクロスコープが役立ちます。
また、削った箇所に対する補綴物（詰め物や被せ物）の治療においても、肉眼では歯と補綴物の間に隙間ができやすく、二次むし歯のリスクが高まるのです。マイクロスコープで患部を拡大し、歯と補綴物をピッタリと密着させ、二次むし歯の予防をめざしております。 -
しっかり“見て” 進める
根管治療マイクロスコープの重要度が高い治療として、「根管治療（歯の根・神経の治療）」が挙げられます。歯の内部には、「根管」と呼ばれる神経や毛細血管が集まる細い管があります。根管は非常に細く狭く、複雑な構造をしており、肉眼での確認は困難です。神経を除去する処置（抜髄）や根管内部の感染物質を除去する治療は、従来手探りで行われていました。しかし、細菌の取り残しが原因で再治療のリスクが高まり、患者様にかかる負担が増える原因になっていたのです。マイクロスコープにより根管をしっかりと見ることができ、的確な処置はもちろん、治療後の良好な状態も維持しやすくなっております。
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自然な美しさを追求できる
審美治療セラミックの補綴物を歯と適合させるには、ミクロン単位での正確さが重要です。審美治療でも「削る」「歯型を取る」「形成する」など、あらゆるステップにおいて高度な技術が求められます。患部を拡大できるマイクロスコープであれば、生体親和性の高い審美治療の実現が期待できます。
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十分な治療時間の確保が必要になります
マイクロスコープを使用した治療は、精密な治療になるため通常の治療よりお時間がかかってしまいます。通常の根管治療は30分だとすると、マイクロスコープを使用した場合は60分～90分程度かかります。 治療時間は長くなってしまいますが、1回で治療を多く進めることができるので来院回数は少なくなることがあります。
「精密治療で歯を守りたい」という方へ
当院では必要に応じてマイクロスコープを使用し、「長期的に良好な口腔内環境づくり」を重視した治療の提供に努めております。
「再発を防ぐ治療にこだわりたい」「一度でしっかりと治療してほしい」「自分の歯を長く残したい」などをお考えの患者様は、ぜひ一度当院にご相談ください。